<キーワード>
社会保障制度 医療福祉サービス組織 人材マネジメント 戦略リーダーとミドルマネジャー 人材育成
<内容の要約>
帝国データバンクによる調査では、2019年の「医療機関、老人福祉事業者」の倒産件数は、137件(2018年は、123件)に達し、介護保険法が施行された2000年以降で最多になった。近年、医療福祉を取り巻く経営環境は一段と厳しさを増しており、環境の変化に適応し、無駄を無くし、効率的な経営をしていかなければ、組織自体の存続が危ぶまれ、長期的・持続的に存在することができない。医療福祉サービス組織もすでに競争がはじまっており、利用者等から「選ばれる時代」に突入しているといえる。
医療福祉サービス組織においても経営視点を持ち、組織マネジメントや人材マネジメントが必要になってきている。一般的に人材マネジメントは、会社や組織の人事部の業務と思われがちであるが、人のマネジメントは、経営目標および計画を実行するプロセスにおいて欠かせない領域であり、経営成果にも大きな影響を及ぼす。守島(2008)は、人材マネジメントを『「企業の戦略達成や競争力維持」と「人材としての活用や成長」という二つの目的を統合しながら行うのが、人材マネジメントである』と定義づけている。また、その役割として「人材を活用して、会社の戦略を達成し、さらに次の戦略を生み出す人材を提供すること」としている。
健全な経営を担うマネジメント力のある人材の確保が医療福祉サービス組織においても必須である。そのためには、医療福祉サービス組織における人材マネジメントと経営戦略、地域社会との連携などを具体的に考える必要がある。そこで、本スクーリングでは、社会保障制度の現状と課題等を把握し、経営学の立場から医療福祉サービス組織最大の経営課題である「人材」をとりあげる。そして、医療福祉サービス組織の人材マネジメントの現状と課題について学び、受講者間でその解決策について考えることを目的とする。
【日程・スクーリング会場】
https://www.nfu.ne.jp/open/image/lesson/schooling_schedule.pdf
※変更の場合は随時お知らせします
<学習目標>
医療・福祉に関する制度・政策について説明できる。 医療福祉サービス組織の人材マネジメントの現状と課題について説明できる。 受講者間で医療福祉サービス組織における現場の戦略リーダーとミドルマネジャーの育成について具体的に考えることができる。
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