科目名 | 医療情報システム論 |
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単 位 数 | 学年配当 | 開講期間 | 担 当 教 員 |
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2 | 3 | 後期開講 | 日月 裕 |
テーマ |
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医療や医療情報の複雑系としての特徴を理解する |
科目のねらい |
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<キーワード> 線形 カオス 複雑系 医療情報 <内容の要約> 病院は多数の部門の専門家が共同して行っている。それらの共同は前もってきめられた作業の連続ではなく、作業途中の突然の多部門からの中断などが頻繁に起こる複雑な作業である。また医療そのものが多数の要因が影響しあう複雑なシステムを構成している。これらの複雑さは医療情報の中に特徴的に表れている。 本講義においては医療を複雑系として理解するための基本的知識の習得と医療情報を通してみた医療の複雑性と理解することを目的とする。 このような目的のために、前半においては複雑系を理解するための基本的な知識、技術を習得する。複雑系を扱うためには対象に対する数学的な理解が必須である。しかし、完全な数学的理解を行うことは高度な数学を要求する。そこで、本講ではコンピュータを使うことによって直観的あるいは体験的に複雑系の知識を理解する。 後半では これらの基本的知識と技術を使って医療情報に含まれる複雑系的な特徴を学ぶ。 <学習目標> 1.線形性の理解 2.複雑系とはどのようなものかを理解する 3.医療システムが複雑系であることを理解する |
授業のながれ |
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線形性を理解する1:線形とは直線のこと 線形性を理解する2:微分法的式は誰でも解ける(計算実習) 非線形へ1:非線形があたりまえ 非線形へ2: 振り子の周期は一定なの 非線形へ3:非線形の例 生物の数 カオスへ1:日本で蝶々が羽ばたくとアメリカで大災害? カオスへ2:人間の体はカオスだらけ 複雑系とは1:全体は分解できない 複雑系とは2:複雑系を実際に計算してみる(アリさんモデル、砂山モデル) 複雑系とは3:複雑系を実際に計算してみる(感染症、鳥の集団) 複雑系とは4:複雑系とべき分布 医療情報システムの基礎 医療情報の特徴1 医療情報の特徴2:データに見る複雑系としてのべき分布 医療情報の特徴3:医療マネージメントに与えるべき分布の影響 |
準備学習の内容・学ぶ上での注意 |
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講義は各自コンピュータを使って課題を計算しながら進む。そのため、講義を受ける前に次のことを学習しておくこと。 1.エクセルで次のことが出来ること データからグラフをかける。 データからヒストグラムを作ることが出来る。 csvファイルをエクセルに取り込むことが出来る。 2.参考文献を事前に通読しておくこと 3.高校の2年までの数学を復習しておくこと。特に次の言葉を理解しておくこと 関数(言葉の意味)、一次関数(直線の式)、対数、指数関数、三角関数、正規分布 ヒストグラム(頻度分布) 可能なら微分、積分の意味程度 4.講義に際して、各自USBメモリーを持ってくること |
本科目の関連科目 |
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理系の基礎科目、統計学、医療系の科目 |
成績評価の方法 |
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講義中の課題、出席で評価 |
テキスト |
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□テキストを使用する ■レジュメを使用する □未定 (最初の授業で指示する) |
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