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開発行政 |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
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2 | 3 | 後期 | 生 江 明 |
テ|マ | 各国の開発行政のあり方を通して、 開発事業が持つ政治性、 公益性、 公共性について検討する |
講義のねらい |
社会・経済の発展のために行われる行政事業のあり方はそれぞれの国によって様々である。 国家レベルの開発政策の具体化は地域レベルに登場する。 この地方行政における事業決定のプロセスあるいは財源のあり方という制度の違いからアジア各国の開発の基本構造を捉える。 そこから、 先進国援助機関が住民参加・地方分権・民主化・開発と女性・環境・貧困さらにはGood Governanceなどの一連の課題を提起するようになった経緯を含め、 開発の場面で、 なぜ社会開発が重視されるようになったか等、 住民参加型開発やエンパワメントなどの概念が開発行政の場面に登場した背景を追求する。 国内統治として地方行政を捉え、 途上国政治制度論として行財政のあり方を検討する。 |
講義のながれ |
第 1回 開発行政序論 その1) 開発概念と行政 第 2回 開発行政序論 その2) 開発行為の公共性 第 3回 開発行政序論 その3) 開発援助と開発行政の関係 第 4回 開発行政序論 その4) グローバルな開発課題の歴史と近代化論の批判的検討 第 5回 事例1 (バングラデシュ地方制度):その1) 歴史と制度 第 6回 事例1 (バングラデシュ地方制度):その2) 貧困の構造と利権 第 7回 事例1 (バングラデシュ地方制度):その3) 同 上 第 8回 事例1 (バングラデシュ地方制度):その4) NGOの役割 第 9回 事例2 (ラオス地方制度):その1) 歴史と制度 第10回 事例2 (ラオス地方制度):その2) 近代的貧困と環境 第11回 事例2 (ラオス地方制度):その3) 地域社会公益とコミュニティ 第12回 事例3 (中国地方制度):その1) 開発の正当化と生産力論 第13回 事例3 (中国地方制度):その2) 開発の市場化と環境 第14回 まとめ その1) 公共性のパラダイム転換 第15回 まとめ その2) 生産論的近代化論からのパラダイム転換 |
学習条件・履修上求められるもの |
テキストは用いない。 資料は適宜配布するが、 出席しない場合は講義理解に困難をきたすものと思われる。 参考文献に目を通すことが講義理解を深める。 |
成績評価 |
小レポートの提出と期末試験で評価。 |
テキスト | 備考欄:参考文献 1. アジアの地方制度 森田 朗編 東大出版会 8500 2. 開発の構造−第三世界の開発・発展の政治社会学 佐藤幸男著 同文館2500 3. バングラデシュ低開発の政治構造 佐藤宏編 アジア経済研究所3700 4. 開発と政治−ASEAN諸国の開発体制 岩崎育夫編 アジア経済研究所3400 5. アジアと市民社会−国家と社会の政治力学 岩崎育夫編 アジア経済研究所3200 6. 国際開発の地域比較−アジア・アフリカ・ラテンアメリカの経験 孤崎知己ほか著中央経済社2800 7. 政策型思考と政治 松下圭一 東大出版会3800 |
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