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現代のアジアB |
単位数 | 学年配当 | 開講形態 | 教員名 |
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2 | 1 | 集中 | アーナンダ クマーラ |
テ|マ | 「転換する発展途上国の経済・産業開発戦略:東南及び南アジアを中心に」 Economic and Industrial Development Strategies of Developing Asia in Transition |
講義のねらい |
もとより農業に依存していた多くのアジア諸国は、 工業部門 (産業開発) に重点を置いた、 経済活動及び開発戦略を採用したことは、 それまでの成長の重要な原因の一つであろう。 '97年の経済・金融危機でそれまでの経済成長が一時的に落ち込むようになるのだが、 80年代において 「世界の成長センター」 として呼ばれたのも事実である。 しかし途上国の中では、 産業開発活動を進めるに必要な物的、 技術的、 社会的インフラ整備が十分に行われていない国が多くある。 それにも関わらず成長を続けてきた国が多い。 その理由は何であろうか? 本講義では、 次の2つの考え方を取り上げ、 近年におけるアジア発展途上国の変化・動向について理解できるように議論を行う。 その一つ目は、 工業団地開発を柱とした産業開発戦略の導入である。 二つ目は、 外資依存型の経済開発戦略の導入である。 これらの考え方を具体的にどのように実行し、 その結果はどのように地元社会に影響を及ぼしているのかについて総括的に議論するのは本講義の目的である。 |
講義のながれ |
1〜3時間目:1. アジア発展途上国社会を理解するために具体的な情報、 指標に基づいた討論 (ア) 発展途上国の状況全般 (含むスライド・ビデオ) (イ) アジア発展途上国社会の特色などについて 4時間目:2. アジア発展途上国の経済、 社会、 産業開発に関する諸問題について 5〜6時間目:3. アジア諸国の経済開発、 産業開発戦略について:東南アジアからの具体例を参考にした議論、 討論 (含むスライド) 7時間目:4. アジア諸国の経済開発、 産業開発戦略について:南アジアからの具体例を参考にした議論、 討論 8〜9時間目:5. 海外投資に伴う経済開発について:その具体的な評価枠組みについて 6. 経済開発と海外投資受け入れについて:東南アジアからの具体例を中心とした議論 10〜12時間目:7. 経済開発と海外投資受け入れについて:南アジアからの具体例を中心とした議論 8. アジア発展途上国の経済開発の過去、 現在、 未来の展望について:総括討議及びまとめ (含むスライド・ビデオ) 最終時間目:9. 筆記試験 |
学習条件・履修上求められるもの |
授業中指示しますが、 授業内容に関する自分の意見や提示する課題についての小レポート提出は必要である。 講義方式で授業を行うが受講者との対話型の講義にしたい。 自分の意見を積極的に伝えたがる生徒を歓迎。 |
成績評価 |
出席、 レポート提出及び期末試験による成績評価を行う。 備考:対象国は、 東南アジア地域からのインドネシア、 マレーシア、 フィリピン、 タイ、 及び南アジア地域からはスリランカ、 インドであるが、 必要に応じて当地域の他の国々も対象とする。 |
テキスト | 特に使用しないが、 必要に応じて資料を配布する。 その他に、 アジア社会に対する理解を深めるためビデオの上映、 スライド、 OHP等を利用する予定である。 参考・推薦書: タイトル:Impacts of Transnational Corporations on the Regional Development in the ASEAN Region, Research Report Series No.15, 国際連合地域開発センター、 1995. 著者:Josefina M.Ramos&Upali Ananda Kumara。 タイトル:Some Suggestions on the Sustainability of Industrial and Economic Development Policies in the Developing Countries, あるむ出版、 著者: Upali Ananda Kumara、 2001。 |
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